小さな甲虫たち
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ルリタテハ(写真上)は非常に敏感なチョウで、地上で日向ぼっこをしていても、普段は十歩も先から私を察知して舞い上がってしまう。
ところが、縄張り意識が強く働いている場合なのだろうか、時たま数センチまで接近を許してくれることがある。ぐっと迫ってみると、りりしい顔立ち。複眼から生えた毛がまるでまつげのようで、かわいらしさも感じられる。
今回は、ルリタテハのほかにキタテハ、シータテハ、スジボソヤマキチョウ、そしてテングチョウ(写真中)などの成虫越冬組が元気に活動していた。コツバメの新成虫も誕生したようである。
渓流では、ナミヒラタカゲロウが次々に羽化し亜成虫(写真下)となり、岸際の石の上などで一旦休憩した後、大空へと飛び立っていった。
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OM-D E-M5が届いて10日程になる。しかしながら、悪天候などの諸事情により本格的に野外で使い始めたのは、ここ最近である。
今日は、アダプタ2種類を介し旧マクロ90mmを付けて使ってみた。なぜか春にはソフトな描写のこのレンズを使いたくなる。マニュアルフォーカスの感覚がしっくり来て、ちょっとした懐かしさにとらわれる。35mm判換算にすると、180mm相当の望遠接写になるが、内蔵EVFと新手振れ補正機能の効きで、手持ちでも不安が少ない。
長く続いた冬の様な寒さから開放されたとはいえ、仙台はまだまだ早春。モンシロチョウも羽化していないようである。ようやく痩せたニホンアマガエルがのそのそと地上に現れた程度。
季節は例年に比べてかなり遅れている。
(泳ぐマルガタゲンゴロウの写真は水槽内)
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ため池周辺で、草をはぐってアメンボの越冬を探していると、クロサンショウウオが休んでいるのを見つけた。繁殖活動のために池に近づいていたのであろう。ただし、池の中には、あの独特の白い房状の卵のうは、まだ見当たらない。例年より少し遅れているように思う。
クロサンショウウオは、迷惑とばかり、おもむろに移動を始めてしまった。
近くの残雪の上には、小さなトビムシの仲間(2ミリ弱)がゴマを振りかけたかのように、非常にたくさんの数活動していた。時期から考えると、スギ花粉などが雪に降り積もるため、それを食べに出て来ているのかも知れない。実際、茶色の付着物に集まり、それを摂食する様子が観察できた。
トビムシは、接近する同種の相手がいると、お互いに長い触角を左右に振って牽制し合っているようであった。
雪上のトビムシが近場で見られるのも、あとわずかな期間である。
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3月7日から始まる「第10回みんなでつくる里山あーと展」に出展するために、太白山自然観察の森 自然観察センターを訪れる。
夕方、雪に覆われた観察の森を散策し、何気なくコナラの新芽に目をやると、一部分が黒っぽく膨らんでいる細枝を見つける。コミミズクの幼虫が越冬していたのである。
もう日没は過ぎ、あたりは闇に包まれかけている。持ち帰って室内撮影したかったのであるが、観察の森内は採集禁止。手探りに近い状況で、どうにかこうにかその場で写し終えた。
さて、新開孝さんが1/29付けの「ひむか昆虫記」で、同じコミミズクの幼虫をアップされていらっしゃる。生息環境の違いもあるのであろうが、一月も早い時期なのに緑色型の幼虫は、今にも羽化しそうな感じさえ受ける。
こちらはまだ雪景色の中。いつもながら宮城と宮崎の気候の差には驚かされる。
それにしても、この幼虫の擬態は見事である。アップ目にフレーミングしてもまだ昆虫という実感が湧かない。写真下は、写真上の頭部をトリミングしたもの。このくらいになると茶色の丸い点は複眼であることがようやくはっきりする。
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この時期、渓流の岸辺の残雪には、トビムシの種類が多い。
七北田(ななきた)川の支流長谷倉川岸で、ツチトビムシ科の仲間と思われる2種(写真上・体長2ミリ強、写真下・体長2ミリ弱)を撮影する。
先日のマルトビムシと比べて倍くらいは大きいので、撮影は幾分楽なのであるが、それでもなかなかピントがきちっり来ない。絶えず歩き回っているのでなおさらである。何十枚か写して満足できるものはほんのわずかであった。フイルムならどれだけ無駄にしたことだろう。デジタルカメラでほんとうに良かった…(笑。
トビムシには、腹部第4節の下に叉状器(さじょうき)という器官があり、普段は前方にたたみ込まれているのであるが、いざという時これを後方にせり出すことで飛び跳ねるらしい。跳虫という名前の由来である。
写真下では、腹側に胸部まで伸びたハサミのようなものが見える。おそらくこれが叉状器なのであろう。
ちなみに写真下は、判りやすいようにかなりトリミングしている。
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昨日今日の暖かさで平地の雪はほとんど溶けた。
これなら大丈夫かもしれないと思い、山間部に脚を伸ばしてみる。
だが、標高が少し上がると、2車線の広い通でもところどころ積雪は残っていて、タイヤがスリップし横滑りした場面があり、少しばかり肝を冷やした。
今回は、低山地の斜面に転がっていた朽ちた倒木に、越冬しているムネアカオオアリの小コロニーを見つけた。体が段違いに大きい女王アリはうなだれたままピクリとも動かなかったが、周りを取り囲む働きアリは動くことが出来、女王の脇にいた幼虫たち非難させたりしていた。初齢と思われる幼虫は団子状態で、働きアリが1匹を掴むとその団子ごと皆くっついて来る。
一旦は女王から数センチ離した働きアリであったが、しばらくすると結局女王の元に幼虫団子を戻し、落ち着いた様である。
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例年になく寒い日が続き、今も外は雪が降っている。暦の上では立春は過ぎても、冬はまだ長くなりそうな仙台である。
なかなかフィールドに出られないので、秋に採って来て水槽で飼っているミズムシを撮影してみる。
半翅目、和名ミズムシは、体長が約1センチで、6ミリ前後が多いコミズムシの類に比べて、かなり大きい。多少の珍しさも加わって、野外の池で出会うとわくわくする。
ところが、写真では寸法が判り難いので、どうも両者の違いが表現されない。ぱっと見はどれも同じ種類にしか見えないのである(笑。
ミズムシ族の昆虫は、横から見るとその流線型の頭部が美しい。複眼がヘッドライトの様で、何やら近未来の乗り物といった感じがする。
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